防水工事のポイント
構造スリットと防水層が直接取り合わない計画とすること。構造スリットは、二欠壁(腹壁、垂れ壁、紬壁等)を非構造部材 (構 造計算に積極的に取り入れ芯い部材)とするためのもので、=次 壁と構造部材(柱、梁、床 )との間の絶縁部分である 。そのため、 地震発生時には居間変形によりスリット自体損傷を更け芯い場合 と、全面的に損傷を受ける場合があるが‘そのよの仕上げは何ら かの湯 傷を受けることが多いので注意すること。 震 度 5 強 の 地 震 発 生 直 後 に 唆 工 後 8 年 の S 造 5 階 建 事 務 所 ビ ル の 屋上で、 ALC外壁に直 に立ち上げたアスファ ルト防水の4 助、彼断し、5階事務室天井に漏水 した 。屋上パラペット 際の防水の取合いは、 コーナー部に成形キャ ント材を使用。
下 階 か ら 立 ち 上 が っ て い る ALC外 壁 ( 階 高 4500mm、 幅 600 mm)に直に立ち上げた防水層が、地震で居間変位を起こした ALC外壁の動きに追従できす、最終的には入隅付近で防水層が 破 断 し た こ と に よ り 下 階 へ 漏 水 し た も の と 考 え ら れ る 。 また、 屋上パラペット際のコ ーナー部に成形キャント材が使用されて おり、ある程度の動きに対 して追従できる効果はあったと思わ れるが、地震時のスラフとパラペッ ト立上がり ALCパネルの動 きがそれを上回り、防水層が破断したものと考えられる。
防水工事
防水工事とは具体的にはベランダやバルコニー、屋上(陸屋根)などからの漏水を防ぐための工事がそれにあたります。降雨水や生活用水などを遮断し、漏水を防ぐことを目的としています。建物外部の水が室内に侵入するには、3つの条件があります。具体的には「水が存在すること」「水が通過する隙間があること」「水を移動させる力が働くこと」です。この3つの条件のうち、いずれか1つを除くことにより、水の侵入を防ぐことが出来ます。
水分は建物の大敵です。建物内部に浸入してしまうと、木造では大事な柱や梁を腐食させていきます。鉄骨でも骨組みにサビを生じさせ、強度をどんどん弱くしていきます。そして、木造でも、鉄骨でも、石造りでも、建物内部に浸入した雨水は壁や天井を変色・劣化させ、美観を損ねます。さらに、カビも発生原因ともなるので、ぜんそくやアレルギーといった健康被害も引き起こしかねません。雨漏りや漏水がはじまってしまったら、早急な対策が必要となります。
補強布と組み合 わせて、所定の厚さに塗りつけて防水層を作る塗布工法と、超速硬化ウレタンを吹き付けて防水層を作る吹き付け工法とがあります。双方とも露出仕上げで表面での歩行・運動に適します。
戸建て住宅の場合、現在でも三角の屋根が大半です。建築用語に「雨仕舞い」という言葉があります。これは雨と雨水が家屋内部へ入らないようにすることです。三角屋は勾配もあるので雨水をスムースに排水できます。
屋根の修理
ベランダやバルコニーというのは、床にも排水を考えて僅かに勾配がつけられています。しかしながら、ほぼ平らです。おまけに四方を壁で囲まれているので水がたまりやすいのが特徴です。面積が広ければ広いほど、漏水や雨漏りなどのリスクが高まります。太陽光場ネルに効率よく発電してもらうためには、勾配が必須となります。そのため、屋根には勾配がついているお住まいが多いのですが、これもまた問題を抱えています。屋根の専門知識を持っていないような太陽光発電設置業者が取り付けを担当してしまうことがあるからです。こういったことが多くのトラブルを招いているのです。
ベランダやバルコニー、屋上、新築当初は頑健であった防水処理も年月の経過とともに傷んでいきます。専門的な防水処理であっても、一般的な塗装と同じように劣化していきますし、ひび割れなどを起こします。また、専用のシートを使って防水している場合でも劣化していきます。
屋根や外壁と同じように、防水工事などで定期的なメンテナンスがなければなりません。ベランダやバルコニーは洗濯物なので歩く機会も多い場所です。ですので、常に気にかけましょう。
なお、主に建物の地下や各種水処理施設、土木分野のコンクリート建造物を対象とするのが浸透性防水です。躯体に防水材を塗布浸透させることにより、内部が緻密化することによるものです。